眼科ですすめるワックの本当の役割
ミドリンやサンドールと同じく、子供の視力低下で眼科に相談に行くと「ワックに通ってみてくだい」と言われることがあります。
この“ワック”というのはなんなのか?またどんな役割があるのか?近視の治療に効果はあるのか?などワックというものについてまとめました。
まず「ワック」というのは近視を治療するための機器の名称ではありません。
ワックの本当の名称は「両眼視簡易検査器 D-5000 AUTO」というものです。
ワックというのは、この眼科用器械D-5000を製造・販売している企業名で、そこから、この機械のことを通称でワックと言われるようになったのです。
また、家庭用のワックともいえる視力トレーニング機器「WOC-i(ワックアイ)」というものも、39800円で発売されています。現在は販売終了しています。
次にこのワックの役割や働きについてですが、ワックの本来の目的は点眼治療と同じく、ピント調節する筋肉の緊張をやわらげることなのです。
ワックに映し出される風景を5分間見つめることで、遠くの風景を長時間、眺めているのと同じ効果があると説明されています。
この方法は「雲霧法」と呼ばれていて、眼精疲労の軽減や内側に寄ってしまった視線を平行に保つことができると言われています。
そして、最も気になるのが、近視を改善させる効果、視力を回復させる効果ですが、結論から言いますと近視を治したり、視力を回復させることは難しいようです。
ミドリンやサンドールと同じく、確かに目の筋肉の緊張が緩まることで、仮性近視の子供の視力が良くなることもあるにはあるようですが、ワックに通うわなくなったりすると、元に戻ってしまったり、全く視力が変わらないという子供もいるようです。
まとめ
- ワックの本来の目的は目の筋肉の緊張を緩めること。
- 効果としては目の疲れを軽減させること。
- 近視改善や視力回復の効果は期待できない。
次に最も一般的で手軽だと思われているメガネやコンタクトのメリットやデメリットについて、解説していますのでご覧ください。