ミドリンやサンドールで近視は治る?

眼科で処方されるミドリンやサンドールなどの目薬では近視は治らない?!

眼科で処方されるミドリンやサンドールなどの目薬の効果

就学前の子供や小学生の視力が低下してきて、眼科に行って検査をして「仮性近視」と診断されるとミドリンサンドールといった目薬を処方されることが多いのです。

これらの目薬の本来の目的は目の奥を検査するために用いられる薬なのです。

この目薬には「目の筋肉を麻痺させる」「瞳を広げる」という働きがありますので、検査をする時に使用することが本来の使用方法となっています。

それが、なぜ、仮性近視の治療に使われるのかといいますと、仮性近視の場合、一時的に目の筋肉が緊張して、固まっていることが原因とされているので、その固まった筋肉を麻痺させて、緊張を緩めるために使うのです。

具体的には、人の目はモノを見る時に水晶体の厚さを調節してピントを合わせています。

その調節をする筋肉を毛様体と言います。

その毛様体の緊張が緩めてやることで、水晶体の働きを元に戻すということです。

この理屈を聞くと、納得することもできますが、いくら眼科が処方してくれたとはいえ、また、濃度が薄めてあるとはいえ、薬ですので副作用もあります。

例えばまぶしい、かすむ、充血、痛みなどが報告されています。

基本的には検査用の目薬なので、長期的に使うのは問題がありそうですね。

では、ミドリンやサンドールなどの目薬を点眼することで、近視が良くなるのか?というのが気になるところです。

これは近視の状態や進み具合などによって違いますので、一概には言えませんが、少なくとも、点眼すれば近視が良くなるという効果は期待できないと考えていいようです。

事実、日本眼科医会の説明でも「あまり効果のない治療法」と言っています。参考サイト

ただ、子供の視力低下は一時的なことも少なくないので、眼科に行くとミドリンやサンドールを点眼して様子を見るというのが、一般的な治療法となっているということです。

まとめ
  • ミドリンやサンドールといった目薬の本来の目的は検査用。

  • 副作用もあり、長期的な使用は避けたい。

  • 近視改善や視力回復の効果は期待できない。



次にやはり眼科ですすめられるワックについて、解説していますのでご覧ください。

眼科ですすめるワックの本当の役割

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